アダルトサイトやネット上の怪しいサイトにアクセスすることで感染するウイルス。このウイルスはそもそもなぜ私達のパソコンやスマホに感染させるのでしょうか。
人間が感染するウイルスと違って機械のウイルスは生きているわけではありません。当然ウイルスなので機械に対して悪さをします。
ここではなぜウイルスに感染して、ウイルスがどのような影響を与えるのか解説します。
ウイルスに感染させる意図
XVIDEOSやpornhubなどの無料アダルトサイトでは、ウイルス感染するリスクがあります。ウイルス感染するとどのような危険性があるのか解説します。
個人情報を盗む目的
アダルトサイトでは、個人情報を盗む目的でウイルス感染させるのが一番の目的です。なぜなら個人のメールアドレスや電話番号は高値で売れるからです。
メールアドレスが知られれば迷惑メールと呼ばれる怪しいメールが頻繁に送られるようになります。中には迷惑メールの内容に騙されて、高額な料金を払ってしまう人もいます。
また電話番号が分かれば知らない電話番号からの連絡がきて、怪しい勧誘や詐欺などの話を持ち掛けられるかもしれません。
クレジットカードや暗証番号などの情報を盗まれたら最悪です。勝手に決済されて請求される事件もあるので注意が必要です。
電話がかかってきてアダルトサイト利用料を名目に、何十万円と高額請求される被害が増加しています。
遠隔操作される
ウイルスに感染することで遠隔操作される危険性もあります。遠隔操作って映画のような話ですが、実際に犯罪に利用されることもあります。
例えば有料サービスに勝手に登録されてしまうこともあります。「最近クレジットカードの請求額が多いな」、と思ったら有料サービスに入会させられているかもしれません。
また勝手に怪しい電話番号に繋げられてしまい、高額請求される詐欺にあうリスクもあります。
一番怖いのは脅迫メール送信などに利用されてしまうことです。これにより誤認逮捕されたという事例も過去にあるため遠隔操作は怖いですね。
盗聴または盗撮
スマホがウイルスに感染するとスマホのカメラが勝手に起動する症状が出ることがあります。
これは盗撮に利用されるためで、あなたのプライベートが筒抜けになってしまう可能性が考えられます。
また通話内容を盗聴されたりすると会話内容からプライバシーを侵害されかねません。
デバイスを起動不能にする
ウイルスに感染することでスマホなどのデバイスを操作できないようにするウイルスも存在します。
ある日突然スマホがロックされてしまい、そのロックを解除するのに多額の料金が請求される仕組みです。
このようなスマホなどのデバイスを起動させないようにするウイルスを「ランサムウェア」といいます。
フィッシング詐欺
アダルトサイト利用でウイルスに感染すると、フィッシング詐欺メールが頻繁に送られてくるようになります。
普段利用しているサイト名を使ったり、有名な企業名を騙ってメールが送られてきます。騙されて個人情報を入力してしまうと、クレジットカード悪用など深刻な被害にあう可能性も。
フィッシング詐欺自体が増えているため、銀行名や証券会社名などであっても、騙されないように気を付けてください。
アダルトサイトはウイルス感染や1クリック詐欺、個人情報の悪用など危険が一杯です。
ウイルス感染は金儲けのため
結局のところウイルス感染させる意図は金儲けのためです。有料サイトに登録させたりスマホを起動できないようにして多額の請求をしたりと、お金に関するトラブルが多いですね。
また個人情報を盗んでクレジットカードなどを不正利用されることもあります。
お金儲けだけでなく犯罪に利用されてしまうこともあるため、ウイルスはかなり怖い存在です。
しかしウイルスに怯えすぎていてはネットを利用することができません。
そこでウイルスに感染しないための対策をする必要があります。
ウイルス対策で出来ること
ウイルス対策ソフトの導入
パソコンやスマホなどはどうしてもウイルス感染リスクがつきまといます。それがどこで感染するかが分からないため、常にリスクと隣り合わせだという事を考えると、ウイルス対策ソフトを入れておくのが一番安全です。
私はノートンを使っていますが、ノートンのおかげでウイルスからの攻撃を防いでくれることが多々ありました。それがなかったら今頃パソコンが駄目になっていたでしょう。
パソコンやスマホの保険と思えば、ウイルス対策ソフトも安いものです。
ウイルス感染リスクあるサイトを利用しない
ウイルス感染リスクのあるサイトといえば、無料アダルトサイトが一番リスクが高いです。無料で見れるのには訳があります。
無料アダルトサイトには多数の広告が掲載されていますが、その広告をクリックされることで、広告料がサイト経営者に支払われる仕組みになっています。
しかし利用者側も何回か利用することで広告を巧みに避けて動画を見るようになってきます。
そうなるとサイト経営者に利益がなくなってしまうため、今度はアダルトサイトにアクセスするだけでウイルスに感染するように仕向けてきます。
無料アダルトサイトのJavy Nowがそうですが、サイトにアクセスしただけでウイルスに感染します。また有料アダルトサイトでもアクセスしただけでウイルスに感染するものがあります。
まずは無料アダルトサイトを利用しないことがウイルス感染しないポイントです。
後は不振なメールは開かない、動画再生アプリをインストールしない、怪しい無料アプリをインストールしないなどが対策になります。
ウイルスとは何なのか
コンピュータウイルスは悪意のあるソフトウェア(マルウェア)と言います。マルウェアが大本のウイルスに対して、コンピュータウイルスやワームなどは大本に対しての種類といったところです。
マルウェアはコンピュータの使用者の意思に反して勝手に情報を流出させたり、パソコンに不具合をもたらしたりする厄介な存在です。
マルウェアにも様々な種類が存在しています。
コンピュータウイルス
ファイルデータ(宿主)に寄生するマルウェアで、見た目が一般データに見えるように偽装しているので見つけにくい。
ワーム
ワームはコンピュータウイルスのように寄生するわけではなく、単独で行動し、増殖していくウイルスです。
ランサムウェア
ランサムウェアに感染するとパソコンがロックされてアクセスできないようになってしまう。ロックを解除するためには高額な料金が請求されるので、脅迫型のウイルスです。
ランサムウェアに感染すると不信なエラーメッセージが出てきて正常にパソコンが起動しなくなります。
「正常に起動させたければ料金を支払ってください」などの文言で料金請求をしてきます。
しかし実際に料金を支払ってもパソコンが起動しない糞仕様。メーカーや販売店に相談するしか解決策がありません。
スパイウェア
パソコンやスマホを使う人の意思に関係なく勝手にインストールされます。そしてパソコンやスマホ内部の情報を外部に漏らす厄介なウイルス。個人情報が流出するため、危険性が高いです。
パソコンのキーボードで入力した個人情報をキーロガーというウイルスで保存して、保存した個人情報をスパイウェアでウイルスを感染させた悪意ある第三者に送信されるようになっています。
ネットショッピングなどを利用する時に入力するクレジットカード情報が盗まれて、不正利用される事件も実際に起きています。
対策としては普通のキーボードを利用せず、スクリーンキーボードを利用することで対策できます。スクリーンキーボードとはパソコンの画面にキーボードを表示させて文字や数字を打てるようにする機能です。
トロイの木馬
一見すると無害なデータに偽装して、パソコンやスマホに侵入してきます。侵入後は外部からの操作で悪い事をするマルウェアです。
まとめ
無料アダルトサイトや怪しいサイトにアクセスしてしまい、ウイルスに感染させるのは個人情報を抜き取ったり、高額な料金を請求するためです。
特にクレジットカード情報を抜き取られると、不正利用されて多額の料金が請求されかねません。またアダルトサイトで1クリック詐欺広告や4クリック詐欺広告をクリックして、何十万円という料金が請求されることもあります。
例え料金を請求されても支払う必要はありませんが、多くの場合不安になって支払ってしまう人が多いのが現状です。アダルトサイトを利用して、なんて相談しにくいですからね。
まずはパソコンやスマホにウイルス対策ソフトを導入して、ウイルススキャンやウイルスを駆除できるように対策しておきましょう。
その上で無料のアダルトサイトや怪しいサイトにアクセスしなければ、よっぽどのことがない限り、ウイルスに感染することはないはずです。